PRIME TIME

あらすじを書くのが好き

her世界でひとつの彼女/AIに恋をする

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気になる映画でした。

お久しぶりです。なかなかPCを触れず、コソコソと携帯で書き溜めていました。

 

あらすじ

近未来のロサンゼルスを舞台に、携帯電話の音声アシスタントに恋心を抱いた男を描いたラブストーリー。他人の代わりに思いを伝える手紙を書く代筆ライターのセオドアは、長年連れ添った妻と別れ、傷心の日々を送っていた。そんな時、コンピューターや携帯電話から発せられる人工知能OS「サマンサ」の個性的で魅力的な声にひかれ、次第に“彼女”と過ごす時間に幸せを感じるようになる。

 

 

とにかく、全てのシーンが美しいんです。

なんて、綺麗な色なんだー!って驚く。とにかくとにかく、ずーーっと映像が美しいです。こういうフィルターなんですかね?加工?

 

というか、あんなAIだったらみんな恋しちゃいますよね。誰よりも自分を理解してくれて、そばにいてくれて。

こんな未来がもしも来たら・・・と想像しました。来るのでしょうか。

内容に関してはなんというか切なくて、近未来的で不思議な映画でした。

 

 おしゃれな映画がみたい気分の時におすすめです。

ガタカ/星新一の世界が映画になったら

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こんな映像になるんだろうなと感じました。1997年の映画とは思えないです。

 

あらすじ

遺伝子操作が可能になった近未来。すべては遺伝子で優劣がつけられる時代。主人公ビンセントはいわゆる「不適正者」だった。彼の夢は宇宙飛行士になること。しかしその夢も遺伝子検査により不可能だと診断されてしまう。それでも夢をあきらめられないビンセントは、闇業者の紹介を受けジェロームという超優秀な男になりすますことに。ジェロームは最高な遺伝子の持ち主だったが、事故で下半身不随になっていた。ビンセントはジェロームとして宇宙開発機関ガタカへの入社を試みる。

 

 

世界がとても美しい。シンプルで機械的で、洗練された感じ。とっても好きなのは、海が見える部屋でビンセントとアイリーンが寝てるシーン。あんな部屋泊まってみたい!まるで海に浮いてるみたいでうっとりしました。

 

それから、ビンセントとジェロームが初めて会うシーンでジュードロウが出てきた瞬間、息を飲みました。なんて・・・美しいの・・・と。まさに遺伝子が優秀とはこのことかと納得してしまう美しさ。かっこいいとかイケメンではなく、芸術のように美しいです。アイリーンも綺麗だったなあ・・・

 

やはり見所は最後のシーン。

なんて・・・なんて切ないんでしょう。

切なすぎます。でも後味は悪くない。むしろ良い。

この映画はいろんなメッセージが込められてる気がします。自分で限界を決めていないか?と考えさせられます。

 

でもどんなに優秀な才能を持っていても、それゆえの悩みがあるものですね・・・ジェロームのように。

 

 

 

 

 

ミスティック・リバー/シンプルでわかりやすく、悲しい

 

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この写真がとても印象的な、後味が悪いと有名なミスティックリバーを観ました。

普段、後味が悪いと分かっている映画をチョイスすることって全くないんですけど、今日はなんだかそんな映画を観たい気分になりました。今日なら観れる!と。

 

あらすじ

幼馴染のジミー、ショーン、デイブ。ある日三人がいつものように遊んでいると見知らぬ男がやってきて、デイブだけ連れ去ってしまう。その事件から三人は少しずつ疎遠になってしまう。そんな三人を再び引き寄せたのは、25年後、ジミーの娘が殺されてしまうという事件だった。

 

ストーリーは非常にシンプル。これが私がとても気に入ったところです。時系列がごちゃごちゃしたり、場面がコロコロ変わったりしません。そのおかげで気づくと映画に入り込める。犯人は誰だ?と一緒になってハラハラできる。

それから、とにかくジミー役のショーン・ペンの演技が素晴らしい。娘を殺された悲しみ、憎しみ、涙があふれてしまう様子が、演技とは思えない。どんなに娘を愛していたか、苦しくて怒りに満ちているのかが伝わります。すごい。それにかっこいい。

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ダンディー。優しいお父さんでもあり、闇の部分もあってそのコントラストが最高です。

最初に子供時代が映るんですけど、子役とそっくりでショーンが出てきた瞬間「ジミーでしょ!!」ってわかってしまいました(笑)

 

確かに悲しいお話しですが、なんというか・・・少し救われました。デイブじゃなかったんだ、という点では。最後のパレードのシーンは、もうこれ以上悲しいことが起こりませんように・・・と祈ってました。ヒヤヒヤでした。ショーンの奥さんと子供が帰ってきたけど何も起こらないよな・・・と。

 

後味悪いですが、ミストほどじゃなかったです。なので安心して観てください。もう一本、明るくなれるような映画とセットで観てほしいです。

 

 

 

インセプション/観終わったら、語り合いたい映画。

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また観てしまいました。これを初めて見たとき、なんて面白いんだ!!と大興奮したのを覚えています。しばらくたったらまた観たくなりました。

あらすじ

主人公のドム・コブは、人の夢(潜在意識)に入り込むことでアイディアを盗み取る、特殊な企業スパイ。

そんな彼に、強大な権力を持つ大企業のトップの斉藤が仕事を依頼してきた。依頼内容はライバル会社の解体と、それを社長の息子ロバートにさせるようアイディアを“植え付ける”こと(インセプション)だった。極めて困難かつ危険な内容に一度は断るものの、妻モル殺害の容疑をかけられ子供に会えずにいるコブは、犯罪歴の抹消を条件に仕事を引き受けた。

古くからコブと共に仕事をしてきた相棒のアーサー、夢の世界を構築する「設計士」のアリアドネ、他人になりすましターゲットの思考を誘導する「偽装師」のイームス、夢の世界を安定させる鎮静剤を作る「調合師」のユスフ、そして斉藤を加えた6人で作戦を決行。首尾よくロバートの夢の中に潜入したコブ達だったが、直後に手練の兵士たちによって襲撃を受けてしまう。これはロバートが企業スパイに備えて潜在意識の防護訓練を受けており、護衛部隊を夢の中に投影させていた為であった。

インセプション成功の為に、さらに深い階層の夢へと侵入していくコブたち。次々と襲い来るロバートの護衛部隊に加え、コブの罪悪感から生み出されたモルまでもが妨害を始めた。さらに曖昧になる夢と現実の狭間、迫り来るタイムリミット、果たしてインセプションは成功するのか。

 

なんといってもこの、夢の設定がめちゃめちゃ面白い。人間の潜在意識が夢では現実世界にあるもので現れる、とか。例えば秘密は金庫に隠してたりするし、少しでも夢で怪しいな、と思えば通行人がじろじろ見始めたり。

更に夢には層があって、ロバートの場合は夢の夢の夢の中(3段階)まで入り込みました。一番下は要塞みたいになっているあたりも、心理が現れてるなーって思ったり。

 

以下ネタバレです。

この話は、「インセプションを成功させられるか」というハラハラドキドキのストーリーでもあり、もう一方で夢に囚われた男女の悲しい愛の話でもあります。

主人公のコブには愛する妻、モルがいました。(モルがまた美しい・・・)二人は一緒に夢の中へ入り、自分たちだけの幸せな世界を作り出しました。

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夢の中の時間は現実よりものすごく早く過ぎます。二人は幸せな夢の中で、なんと50年も暮らしてしまうのです。年老いた二人は現実に帰ろうとしますが、この幸せな世界から帰りたくないモル。ついに、夢か現実かを判断するトーテムを金庫に閉まってしまいます。(夢か現実かを考えることを放棄してしまったのでしょう)

説得しても折れないモルにコブは、インセプションを行ってしまいます。金庫(モルの潜在意識)で、トーテムを回し続けたままカギを閉めます。回り続けるトーテムは「現実ではない」という意味。ここは現実じゃないんだ、という考えを植え付けたのです。

 

そのおかげで帰ることができた二人ですが、モルの「ここは現実じゃない」という考えはなくならず広がり続け、現実世界を夢だと思い込んでしまいます。夢から戻る方法は一つ。死ぬことです。

 

自分のせいで妻を死なせた罪悪感にさいなまれるコブが悲しくて・・・

モルと子供と、幸せな家庭を築いてほしかったなあ。

 

もしあの夢の技術が現代にあったら、みんな寝たきりになってしまうだろうなと恐ろしくなりました。劇中でも、「彼らにとっては、夢が現実だ」と、大勢が眠ってるシーンがありました。

私は実生活でしょっちゅう夢を見るのですが、ものすごく楽しい夢だともっといたい!と思ってしまいます。目が覚めてしまったら仕事に行かなきゃ・・・なんて暗い気持ちになったりして。これもエスカレートしたら怖いなーと・・・。

 

これだからクリストファーノーラン監督が好きだなあ。脚本もオリジナルだなんて驚き。映像も美しくて、「夢の世界」の表現が素晴らしいです。

 

この映画は、余韻に浸るゆったりとした時間があるときに観るのがお勧めです。

よーし、明日からがんばるぞ!なんて元気をもらう映画とは違くて、観終わってから夜、ラストはあーだこーだと考えたり夢の世界にじっくり浸るのがいい映画です。

 

 

 

 

ルーム/親子の愛が扉を開ける

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こちらも本日レンタル開始されました。

あらすじ

5歳の男の子ジャックとママは小さな部屋で暮らしていた。同じベットで眠り、朝起きたらご飯を食べ、運動し、遊ぶ。ジャックは生まれた時からこの部屋しか世界をしらない。そしてジャックが5歳の誕生日を迎えたとき、ママは初めて告白する。ママにはジョイという名前があって、ここに来る前はばあばとじいじと暮らしてたんだと。ここは小さな納屋で、7年間閉じ込められている。外には広い世界が広がっているんだ。ジャックが成長した今、ジョイとジャックは脱出を試みる。

 

 

なんともおそろしい話でした。7年間、ちいさな部屋に閉じ込められるなんて・・・

自分を監禁した男の子供を部屋で生み、育てていくなんて。でもこれも実話がもとになってるみたいですね。本当に恐ろしいし、二人には今まで犠牲になった時間を取り返せるように幸せになってほしい。そして犯人は地獄に落ちればいい。

 

ジャックの表情がすばらしかった。

絨毯から抜け出し、生まれて初めて見る外の景色に驚いたあの顔。トラックのスピードに合わせて次々と流れていく景色に頭が追い付かない、キラキラまぶしくて目が開けられない、ピントが合わない。混乱していても、お母さんに言われた言葉だけを信じ、勇気を出してトラックから飛び降りる。あの時ママの声がしたんだ、と。

神様が助けてくれたのか、警察にジャックが保護されたあと、見たこともない人たちに囲まれ怯えながらも、必死にママに言われた通り助けを求めたジャックが素晴らしくて感動しました。泣いた・・・。

 

少し驚いたのは、へやからでて幸せになりました、で映画が終わらなかったこと。出るまででやっと半分くらいでした。

この部屋をでれば幸せになれる、そう思ってましたが、そこから生きていくのもまた大変。子供のためを思ったら、生まれた時に外に出すべきではなかったのか。父親の話はいずれするのか。など世間から冷たい質問も受け、自分はジャックにとってひどい母親なのではないかという罪の意識に押しつぶされてしまう母。

それでも、何があっても自分のママだ、というジャックの言葉で再び勇気をもらい、二人はこの世界でまた頑張っていこうと歩き出します。

親子の愛がお互いを支えあってた映画でした。ジャックがいい子だからママを元気づけるし、ママがきちんとジャックを愛し、大切にしているからジャックがいい子に育ったんだなあと思いました。

 

 

シビルウォー/待ちに待ったマーベル作品

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長いことかけて、時系列順(公開順)に観てきたマーベルシリーズ

シビルウォーは本日9/16ツタヤレンタル開始でしたので早速借りてきました。待ってました~~

あらすじ

世界の悪と戦い続けてきたアベンジャーズだったが、戦いの途中で関係のない民間人を巻き込んでしまう。マスコミにも晒され、正義のヒーローから脅威へと民間の視線は変わってしまった。これ以上悲劇を生まないためにと、トニー(アイアンマン)は妥協案としてアベンジャーズを国の監視下に置いてもらうという協定を提案する。しかしスティーブ(キャプテンアメリカ)は反対。話し合いがうまくいかず対立するトニーとスティーブ。そんな時また事件が起こり、監視カメラに映った犯人はなんとバッキ―(スティーブの親友でウィンターソルジャー)。バッキ―を助けるべく助けに向かったスティーブは、犯罪者の手助けをしたとして連行されてしまう。しかしそれこそが真犯人の罠だった。トニー率いる協定に賛同派と、スティーブ率いる反対派でアベンジャーズは真っ二つに。

 

 

 

一緒に世界を救ってきたアベンジャーズがまさか対立するなんて・・・でも今まで抱えてたモヤモヤをすべてすっきりさせてくれた作品でした。あんなに大暴れしてたら民間の犠牲者でるよね・・・復讐をたくらむ人、悲しむ人きっとたくさんいるよね、と思ってたテーマをまさに映画にしてくれました。それに、スーパーヒーローがいるから強い敵が現れて、ヒーローが強くなれば敵も強くなって。いっそヒーローなんていないほうが平和なんじゃないか?というテーマでもありました。

非現実的な話なのに、なぜか登場人物に感情移入できてしまうあたり、マーベルの映画ってすごいなと。

毎度テンションが上がるのは、やはりかつての仲間が再登場のシーン。

アントマンだー!スパイダーマンだ―!と子供のようにテンション上がりました。過去のシリーズとすべてがつながっていくのがマーベルシリーズの面白さ。

最後のキャプテンアメリカの手紙、鳥肌たちました。

こんな喧嘩別れしちゃって、アベンジャーズどうなっちゃうのと心配になりましたが、とっても大人な感じで仲直り?できて素敵でした。

 

今後はスクリーンで観るぞ!

スポットライト世紀のスクープ/今もどこかで映画のようなことが起きている

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あらすじ

カトリック教会の神父が、子供に対して性的虐待をしているという事実を組織ぐるみで隠ぺいしていた事件を、ボストン・グローブ社のコラム欄「スポットライト」チームが記事にしたという、実話が元になった作品。

 

 

予告が面白くて、本編に少し期待しすぎてしまった感がありました。

実話が元だからか、大げさではなく淡々と時間が進んでました。マーク・ラファロは演技でキャラクターが変わっててすごい。ハルクと同じ人とは思えなかった。笑

少し抜けてるイメージがあったけど、この映画では熱血記者でした。

現実にこんなことが起きていたなんて、この映画で知ったくらいで全く知らなかったけど、恐ろしくてゾッとした。新聞やメディアにはこういう力があるんだなあ。今にも子供がまたひとり犠牲になってしまうかもしれないのに、根絶するために、と情報の公開を待つのが辛かった。でもそうしないとまた巨大な力でもみ消されてしまう。

記者たちがとてもかっこよかった。

つまりこうやって、いつも世界のどこかで戦ってるかっこいい人たちがいるってことですね。働いてるみんなにドラマがあって、お互い助けあっていきているんだなと。

自分の仕事にだってスポットライトがあたれば立派な映画にできるんじゃないか、と思えるようにかっこよく働きたいと思いました。笑